「TEXT50のお題」　1.きっかけ

　私は中学生の頃から文章を書くのが好きで、趣味の一環としてちょっとした小説やらを書いたりすることがあった。ウェブサイト上で公開するなどという愚かな所業に走ったりもした。（あ、これは現在進行形ですね。全く成長してませんね。）自分には文才など小指の爪ほどもないことは重々承知していたけれど、とにかく手近にあった表現方法が文章だった。マーライオンを描こうとしてもただのゲロを吐くＳ字巨大魚になってしまうというアレな絵心を持ち、なおかつ絶望的なまでに協調性もなく友だちなどいようはずもない当時の私には、自然と「絵心を必要としない」「一人でもできる表現」である文章表現しか選べなかったのだ。
　若干しゃあなし感を漂わせながらの文章表現というチョイスではあったけれど、書くことは私にとって楽しく、意味のある行為だった。絶賛厨二病羅患中だった私は、特に理由もなく猫がトラックに轢かれたりイジメを苦に少女が首を吊ったりするようなお話を書いてはウェブサイトにアップロードしたりしていた。どう考えても陰鬱で楽しさのかけらもない光景だけれど、当時の私には楽しかったのだから仕方ない。でも、正直自分の子どもがそうなったらちょっと嫌だ。お父さんお母さんごめんなさい。

　やがて地元の中学校を離れ少し遠くの高校に入学した私は、協調性があるふりをして演劇部に潜り込んだ。文章表現から舞台表現へと本格的に乗り換えてやろうと目論んだのだろう。あくまで協調性がある「ふり」だったためおそらく周囲からはウザがられていただろうが、とりあえず私は役者やら演出家やらを満喫した。はた迷惑が服を着て歩いているようなものである。反省しきり。

　さて、それから大学でも４年間演劇を続けた私は今流行のニートという穀潰し階級に収まっている訳だけれど、そんなことはどうでもいい。いや、全くどうでもよくないけども。可及的速やかにどうにかするべき問題だけれども。とりあえず今ここではどうでもいい。ということにしておきましょう。
　大学に入ってから数年、私の中から「表現したい」「何かを生まなきゃいけない」という感覚がすっかりと抜け落ちてしまっている。年を取ったせいなのか、表現することに照れが生じているのか、刺激に対して鈍感になってしまっているのか、はたまたその全部か。とにかく自分の中で何かを組み立ててアウトプットするということが億劫になってしまっているのだ。もしくは中身がからっぽになってしまっているのかもしれないし、中身があるのに気付いていないだけなのかもしれない。フィルターが目詰まりを起こしているのかもしれない。とりあえず自分の中に起こっているエラーを取り除きたいと思ったのが、このブログ開設のきっかけだ。

「ＴＥＸＴ５０のお題」
from.『夢一夜　～言の葉に想いをのせて～』

1. きっかけ
2. 挨拶
3. 言葉遣い
4. 友達
5. 家族
6. 名前
7. 文字
8. 嫉妬
9. 感性
10. 笑顔
11. 恋心
12. 秘密
13. 時間
14. 涙
15. 雨
16. 眠り
17. 食事
18. 手
19. 声
20. 孤独
21. 優しさ
22. バランス
23. 結果
24. 愚痴
25. 自信
26. 幸せ
27. 都合のいい関係
28. 携帯電話
29. 音楽
30. 束縛
31. 信頼
32. 真夜中
33. 想い出
34. 生きがい
35. 矛盾
36. メール
37. タバコ
38. お酒
39. 香水
40. 運命
41. 不器用
42. 指輪
43. 好きなタイプ
44. キライ
45. 嘘
46. 縁
47. 存在理由
48. 永遠
49. 居場所
50. 夢

数年ぶりに、真面目に文章を書こうと思い立ちました。
衣笠・マルベリー・茜です。はじめまして。ですよね多分。

ネタ出しのために、いろいろなことを書いていく予定です。
書くことによって自己を見つめなおし、表現のリハビリテーションをします。
昔からずーっとアウトプットが苦手なので、厳密にはリハビリではないけれど。

文章量やらテーマやらの統一性なんて考えません、とにかくここでは書くだけです。
とにかく書くだけですので、つまらない内容になることうけあいです。
延々と推敲し続ける性格なので、読み返しも最小限です。すぐアップ！すぐアップ！
オチさえない文章になる予感がビンビンしています。関西人失格です。
ですが、一瞬でも誰かの共感を得られるような文章が書けたらいいなあ、と思います。

ではでは。